【保育】遠足・バスレク大特集!(前編) はじめの挨拶からバスの乗り方の約束など、基本的な流れや事前確認のポイントを徹底解説!【親子遠足】

お友だちみんなでお弁当を持って、バスに乗ってお出かけ!
子どもたちにとって遠足ってものすごくワクワクする行事ですよね!

でも保育園や幼稚園の先生にとっては、事前に目的地の下見をしたり、子どもたちの安全に気を配ったり、お弁当を食べる場所を確保したり、公共の場所でのマナーを守ったりと、気にしなければいけないことが山積みでけっこう大変な行事だったりします。

特に毎年悩んでしまうのが、目的地に向かうバスの中での過ごし方!
座っていなければ危険なバスの車内で、元気いっぱいの子どもたちや保護者の方々と数十分!(笑)
春に遠足を行う園の場合、新米の先生にとっては初めての大きな行事になることが多く、何をしたらいいかわからない!親子遠足で保護者の方も一緒だと、かなり緊張しますよね!(汗)

そこで今回は親子遠足でのはじめの挨拶からバスの乗り方の約束、降車の際に気を付けることなど、一連の流れやポイントを徹底解説!
バス遠足に対しての不安や悩みが少しでも軽減するような記事にまとめてみました!

使えそうな情報をピックアップしてどんどん活かしていただければと思います!



そもそもどうしてバスレクをするの?

まずは、前提となるバスレクの意味やねらいについてです。主なものを挙げてみました。

・安全に目的地まで過ごせるようにする。
・遠足への期待を盛り上げられるようにする。
・子どもたちが飽きずに楽しく過ごせるようにする。
・クラスの団結力を高める。
・保護者が自分の子どもや他の家族と触れあう機会を作る。

などなど・・・。それぞれのねらいを達成できるようにバスでの過ごし方を考えていきましょう。

遠足のバスでの過ごし方

あくまで一例ですが、バス乗車から降車までの一連の流れを見てみましょう。

・必ずトイレへ行く
・人数確認
<乗車>
・人数確認
・担任からのあいさつ
・バスの乗り方の約束確認
<バスレクスタート>
・手遊び
・保護者へのインタビュー
・ゲーム など
<目的地が近づいたら>
・今後の予定の説明
<降車>
・安全な場所まで移動
・人数確認

まず大切なのは、乗車前にトイレへ行かせることと、参加者の人数を確認すること!これさえできれば、たとえバスレクがスベリ倒してもとりあえず全員を目的地に連れていくことはできます(笑)




事前にチェックしておくべきこと

・目的地までどのくらいかかるのか。トイレ休憩は必要か
おおよその時間を把握しておくことで、バスレクの時間配分が考えやすくなります。だいたいこのあたりを通過したらあと何分くらいで着く、というチェックポイントを知っておくのも心の余裕につながります。

・乗り物酔いしやすい子はいるか
乗り物酔いしやすい子へは、座席を揺れにくい前側にする、事前に薬を飲む、先生の近くに座るなどの配慮ができます。事前に保護者の方々におたよりなどで「お子様が乗り物酔いしやすい場合はお知らせください。」などと聞いておくのもいいですね。

・席割りに問題はないか
子どもたちがみんな楽しく過ごせる席割りになっていることが大切です。またバス車内は先生もあまり自由に動けないので、配慮が必要な子は先生の近くに座らせてあげたいですね。
それから重要なのが、「口数が多い子を後ろの座席にする」ということです。これは決してうるさいからという理由ではなく(笑)。おしゃべりが好きでバスレクなどにも積極的な子が前の席に座ると、後ろの席の子の様子がわかりにくく、バスの前方だけでバスレクが完結してしまいます。逆にそういった子がバス後方に座ることで、バス全体をバスレクを楽しもうという雰囲気に盛り上げてくれますよ。

また保護者も参加する親子遠足の場合は、保護者同士の人間関係にも配慮が必要です。
・極端に仲が悪い保護者同士が隣になっていないか。
・新入児の保護者が孤立しないか。
などをチェックしておきたいですね。

そしてバスの車内は、子ども同士の関りを見てもらったり、保護者同士でコミュニケーションをとってもらうチャンスでもあります。
「うちの子、あの子にいじわるされてるんじゃないかしら・・・?」というような不安も、子どもたちが仲良くやりとりをしている様子を実際に見ることができれば解消することができるかもしれませんね。そういった狙いをもって席割りをすることもできますよ。ただし十分なフォローができるように、ベテランの先生と共通理解をもって隣に座ってもらうなどの体制を整えておくと安心です。

・運転手さんはどんな人か
バスに乗る際や降りる際には、運転手さんに「よろしくお願いします」「ありがとうごがいました」などときちんとあいさつができるように子どもたちに伝えておきましょう。

また事前に運転手さんとお話ができる場合は、運転するコース、時間、トイレ休憩をしっかりと確認しておく他、その人柄にも注目してみましょう。

もしも親しみやすくてバスレクなどにも快く協力してくれそうであれば、許可を得たうえで「名前」や「好きな食べ物」「飼っている動物」「好きなスポーツ」などを事前にインタビューして打ち合わせをしておくことで、「運転手さんクイズ」なども楽しむことができますよ。

・バスの設備について(特にマイクが使用できるかどうか)
バスにどんな設備があるかも確認しておきたいポイントです。
特にバスレクなどでマイクを使用する予定の場合、コードの長さや音量など、事前にしっかりと確認しておきましょう。

またバス会社の規定によっては、たとえ設備があってもCDやDVDの再生を断られることがあるので、こちらも使用する予定があるのなら確認が必要です。

・兄弟で参加する子の保護者について
親子遠足に兄弟で参加する子どもがいる場合、その保護者の参加の仕方も確認しておきたいポイントです。
例えば子どもが二人で保護者がお母さん一人の場合は、目的地での活動によっては先生の補助が必要かもしれません。
また年齢によってバスを分けている場合、どちらのバスにお母さんが乗るのか、もしくは特別に3人同じバスに乗るのかなど、事前にしっかり確認して職員同士で共通理解をもっていないと、人数確認の際に混乱してしまいますよ。




出発のあいさつ

バス遠足のスタートは先生の挨拶から!

できる限り簡潔にすることを心掛けながらも押さえておきたい点を挙げていきます。

・朝のあいさつ
あいさつ、日付や天気の確認など、普段の朝の集まりとできるだけ同じ流れにすると子どもたちもあいさつしやすく、保護者も普段の様子を知ることができます。

・天気について
雨や曇りなどのイマイチな天気の場合は、それでも十分に楽しめることを伝える等フォローをしたいですね。

・自分と、引率する先生の紹介
普段クラスに入らない先生の場合は、子どもたちや保護者に向けて簡単に自己紹介してもらってもいいですね。

・目的地とおおまかな到着時間
どこに行ってどんなことをするのか、どのくらいバスに乗っているのかを知ることで見通しをもつことができ、遠足への期待も高まります。

・保護者へのお礼
親子遠足の場合、保護者の方の中には無理をして仕事を休んで来ている方もいるかもしれないので、きちんとお礼の一言を添えましょう。また、子ども同士が遊ぶ様子を見たり、保護者同士で絆を深めてもらうことも促していきたいですね。

<例>
「おはようございます!いよいよ楽しみにしていた遠足がスタートしました。とってもいいお天気で良かったですね。
今日はわたし◯◯先生と、真ん中に乗っている◯◯先生、それから後ろに乗っている◯◯先生と一緒に、△△動物園に行きます。9時ころに到着予定なので、いろいろな動物を見たり、みんなでおいしいお弁当を食べたりして楽しく過ごしましょう。
保護者の皆様、本日はお忙しい中親子遠足にご参加いただきありがとうございます。せっかくの機会ですので、お子さんはもちろん周りのお友だちやお父さんお母さん同士でもたくさん関わって、楽しく過ごしていただければと思います。どうぞよろしくお願いします。」

「今日はあいにくの天気ですが、これから向かう△△動物園の動物たちは、雨の日は何をしているのかな?気になるね!」

などなど。。。明るく、笑顔でいいスタートを切りましょう!

バス車内の約束を確認!

安全に楽しく目的地まで移動するには、バス車内での過ごし方の約束を守ることが必要です。
目的地に着いてからでは意味が無いので、始めのあいさつの後にみんなで約束の確認をしたいですね。
一般的なものとしては主に以下のものが挙げられるでしょうか。

・立たない
・シートベルトを締める
・窓から手や顔を出さない
・足を歩道側に出さない
・大きな声で話さない
・前や後ろの子にちょっかいをださない
・乗り降りは慌てず順番に
・飲食を控える

もちろん園の方針やバス会社の規定などにもよると思うので、他の職員と確認しあって共通理解をもっておきましょう。
また、あまりクドクド説明してもなかなか頭に入らないので、できる限り手短に、シンプルに伝えられるようにしましょう。わかりやすい絵を使って説明したり、〇☓クイズにして確認するのもいいですね。

バスを降りる前&降りた後

バスを降りる前に、始めに目指す集合場所や今後の予定をしっかりと伝えましょう。
また、先頭に立って速やかに降りられるように、到着前に自分の荷物を整えておくことも大切です。
さらに、バスから降りる場所は駐車場であることが多いので、すぐに安全な場所に誘導できるようにしましょうね。リュックを背負った子どもたちの列はいつもよりも長くなるので、注意が必要です。




いかがでしたか?
どうしても不安が尽きない遠足のバス車内での過ごし方について、少しでも情報がお役に立てば幸いです。
ここに書いていること以外にぜひおすすめしたいのが、先輩方の成功、失敗などの経験談を聞くこと!使用するバスや目的地が例年同じであれば、これほど心強い情報はありませんよ。
ぜひ子どもたちと一緒に楽しい遠足の思い出を作ってくださいね。

「こどもっと」には他にもたくさんの動画があります!
紹介しきれなかった情報もたくさんあるので、ぜひサイト内で検索してみてください!

2400個以上の手遊び、体操、うたなどを動画で紹介!保育士、幼稚園の先生、実習生さんのための情報共有サイト

https://kodomo-tto.com/

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