
発表会で子どもたちと一緒に「白雪姫」の劇あそび・オペレッタを演じようと考えている先生方のための、特集ページです!
白雪姫は、「魔法」や「お姫様・王子様」など、子どもたちにとってあこがれの要素がたくさん詰まったお話ですよね。
今回は、そんな「白雪姫」の劇あそびについて、オススメの年齢や演じる際のポイントを解説する他、導入に適した教材や音源の紹介もしていきたいと思います。
★ストーリー★
※ここでは、幼児用の劇でよくみられるあらすじを記述します。
ある国に、「白雪姫」と呼ばれる、とても美しい王女がいました。
白雪姫には継母の王妃がいましたが、彼女は自分こそが世界で一番美しいと信じており、毎日、持っている魔法の鏡に「世界で一番美しいのはだれ?」と問い、鏡の「それは王妃様です。」という答えに満足しながら暮らしていました。
白雪姫が7歳になったある日、王妃がいつものように魔法の鏡に「世界で一番美しいのはだれ?」と聞くと、鏡は「それは白雪姫です」と答えました。
怒った王妃は猟師を呼び出すと、白雪姫の命を奪うように命じます。
しかし猟師は白雪姫を不憫がり、殺さずに森に置き去りにします。
森に残され途方に暮れていた白雪姫でしたが、7人の小人たちと出会い、一緒に暮らすようになります。
一方、白雪姫を始末して上機嫌の王妃が魔法の鏡に「世界で一番美しいのはだれ?」と尋ねると、再び「それは白雪姫です」との答えが返ってきます。
白雪姫がまだ生きている事を知った王妃は善良なリンゴ売りに扮して、小人たちの留守を狙って白雪姫を訪ねました。そして王妃に毒リンゴを食べるように勧められた白雪姫は疑いもなくリンゴをかじり、息絶えてしまいます。
やがて帰ってきた小人たちは、白雪姫が死んでいるのを見つけて悲しみに暮れ、遺体を棺に入れます。そこにある国の王子が通りかかり、一目見るなり白雪姫に恋をしてしまいます。
王子のキスで白雪姫は奇跡的に息を吹き返し、王子と結婚をして、いつまでも幸せに暮らしました。
※原作では王妃は、白雪姫を腰紐で縛り上げようとしたり、櫛を刺したりと様々な方法で殺そうとしますが、全て小人たちに阻止されます。これらは幼児用の劇ではその残酷さや尺の関係で省略されがちです。
また、白雪姫で最も有名な王子のキスシーンですが、こちらはディズニーの完全オリジナルで、原作にはない展開です。
原作では、棺を運ぶ際に家来の1人がつまずき、その衝撃で白雪姫は喉に詰まっていたリンゴのかけらを吐き出し、生き返ります。
★演じやすい年齢★
白雪姫や王妃といった大人数では演じにくい役があることや場面転換の多さから、5歳児が演じることが多い題材です。
セリフをシンプルにしたり、主要なキャラクターを前半と後半で数人で演じ分けたりすることで4歳児でも演じることができるかもしれません。
★この題材のポイント★
「白雪姫」と「王妃」の出番が多い
この物語の本筋は、白雪姫と、その命を狙う王妃のやりとりです。そのため、どうしてもこの2役の出番やセリフが多くなります。数人で交代しながら演じたり、他の役の見せ場を増やすなどしてバランスをとる必要があるかもしれません。
また、老婆のリンゴ売りに扮して白雪姫の命を狙う王妃は、悪役ではありますが、演じる子どものテンションによっては主役の白雪姫以上の輝きを放つ役でもあります。(笑)
役決めの際には白雪姫に人気が集中しがちですが、悪役を演じる面白さもプレゼンして、王妃役になった子もノリノリで楽しく演じられるように働きかけていきましょう!
小人たちの演出が工夫のしどころ!
前述のように白雪姫と王妃の出番が多くなりがちな「白雪姫」のお話ですが、その2役以外にも見せ場をたくさん作ることができます。
特にアレンジしやすいのが、中盤で白雪姫を助ける小人たちです。
一般的には7人の小人ですが、その人数に深い意味は無いので、クラスの人数に応じて増減することができます。
また、ディズニーに倣って小人たちにキャラクター付けをするのもオススメ!
小人役の子たちを数グループに分けて、ダンスを踊ったり、縄跳びをしたり、ダジャレを言ったりと、それぞれの得意なことを披露することで、一人ひとりの個性を表現することができますよ。
キスシーンの描き方をどうするか
毒リンゴを食べて死んでしまった白雪姫が、王子様のキスで生き返る・・・!
とても有名なこのシーンですが、意外にもこのくだりは原作には存在せず、ディズニー版の完全オリジナルの演出です。(前述のとおり、原作では棺を運ぶ際に家来の1人がつまずき、その衝撃で白雪姫は喉に詰まっていたリンゴのかけらを吐き出し、生き返ります。)
とはいえ、一般的に良く知られているオチは王子がキスをするバージョンなので、当然見ている人もキスシーンがあるものとしてみていますし、その場面の描き方に注目が集まります。
たくさん白雪姫の劇を観てきた上での、キスシーンの描き方の例(こどもっと調べ)をいくつか挙げていきますので、参考にしてみてください。
➀ほっぺにキスをする。
さすがに幼児同士でキスをするわけにはいきませんが、ほっぺに「ちゅ!」という程度なら可愛さが勝って許されるかも!
ただし、良く思わない保護者もいるかもしれません。また、当たり前ですが子どもが嫌がったり恥ずかしがったりする場合にはやめましょう。
➁前後にずらしてキスをするフリ!
白雪姫役と王子役を前後にずらしてキスをするフリをすることで、客席からはキスしているように見えるテクニックです!
➂投げキッス
観客に見えるように、大きな身振りで投げキッス!
広い会場でも見やすく、「キス」というデリケートな行為を子どもらしく表現することができます。子どもの間で流行しても大丈夫ですね。
↓これらのポイントを踏まえて、実際に演じている動画を見てみましょう。
各園の先生方の様々な工夫や配慮が見えてきますよ。
《実際に演じている動画を検索する》
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★導入となる絵本・シアターなど★
★この題材が含まれている音源★
この題材を演じる際によく使われている音源や台本などを集めました。
クリック先で試聴できる場合もあるので、使いやすいものを探してみてくださいね。
学芸会 ビクターエンタテインメント 2002-08-07
教材用 日本伝統文化振興財団 2013-07-17
以上、「白雪姫」の劇あそび特集でした!
一生懸命演じることで、笑いあり感動ありの華やかなステージになる題材なので、子どもたちと一緒に楽しみながら演じてみてくださいね!
こどもっとでは、他にもたくさんの劇やオペレッタを紹介しています。ぜひサイト内で検索してみてください!
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