2023年9月29日の金曜日は十五夜!
お団子やすすきを飾って綺麗なお月様を見上げる、素敵な行事ですよね。
今回は、保育所、幼稚園に通う3~5歳の子どもたちがわかりやすいように「十五夜」の意味や由来をまとめてみました。
あくまで3~5歳児に向けた説明なので、難しい部分は省略したり、簡単な言葉に言い換えたりしています。内容や語尾など、話しやすいようにアレンジして伝えてあげてくださいね。
それでは、「十五夜ってなに?」のお話、スタート!
もうすぐ十五夜!
お団子やすすきを飾って、みんなで綺麗なお月様を見よう。
今頃うさぎたちが餅つきをしているかもね。
でも、どうしてみんなでお月様を見るんだろう?
どうしてお団子やすすきを飾るんだろう?
お月様にうさぎって本当にいるのかな?
十五夜って何だろう?
みんなは夜に空を見上げてお月様を見たことがあるかな?
バナナみたいな形だったり、レモンみたいな形だったり、丸かったりといろいろな形に見えるよね。
お月様は、毎日ゆっくりと見える形が変わっているんだよ。
夜空を見上げて月を見ることを、お月見というよ。
十五夜っていうのは、お月様がまん丸に近くて綺麗に見えると言われている日だよ。
十五夜は1月から12月まで、毎月一回ずつあるのだけれど、
その中でも特に9月の十五夜は、雲が少なくて空気が澄んでいることが多いので、一年で一番お月様が綺麗に見えるんだって。
昔は電気が無かったから、夜はお月様の明かりを頼りに暮らしていたんだって。それから、毎日変わるお月様の形で、今の季節を
調べていたんだよ。
畑で食べ物を作る時も、お月様をよく見て、いつ種まきをするか、
いつ収穫するかを決めていたんだね。
そして何より、お月様はとっても綺麗で、見ていると気持ちが
ほっとするよね。昔から、お月様はとても大切なものだったんだよ。
だから、お月様が一番綺麗に見える9月の十五夜にみんなでお月見をして、お月様に「ありがとう」の気持ちを込めてお祈りするようになったんだって。
早速、お月見の準備をしよう。
丸いお月様に見立てたお団子「月見団子」を、十五夜にちなんで
十五個用意しよう。月見団子を食べると、お月様の力で幸せになれると言われているよ。
里芋などの季節の野菜や果物も一緒にお供えするよ。
それから、田んぼではもうすぐお米がとれるので、稲穂に似ているすすきも飾ろう。すすきは神様がやって来る時の目印になるし、
悪いものを追い払う力もあるんだって。
準備ができたら、お月様にお祈りをしてからお供え物を食べようね。
ところでみんなは、お月様にはうさぎがいて、餅つきをしている、という話を聞いたことがあるかな?
お月様にうさぎがいるといわれているのは、こんな昔ばなしがあるからなんだ。
昔むかし、心優しいうさぎと、きつねと、さるがいたんだって。
ある日3匹は、お腹が空いて今にも死んでしまいそうなおじいさんに出会って、助けるために急いで食べ物を探しに行ったんだって。
きつねは魚を、さるは木の実を見つけて持って来たんだけど、
うさぎだけはどんなに一生懸命頑張っても、何も持ってくることができなかったんだって。
そこで、悩んだうさぎは「私を食べてください」と言って、火の中
に飛び込んで死んでしまったんだって。
じつはそのおじいさんは帝釈天という神様だったんだって。
うさぎの優しさに感動した神様は、みんなのお手本になるようにと、うさぎをお月様によみがえらせたんだって。
それからうさぎはお月様に住んで、神様のためにお餅をつくようになったんだって。
そんなお話があるから、お月様の模様はよく見るとうさぎに見えると言われているよ。
お月様の模様は、他にもいろいろなものに見えると言われている
よ。
大きなはさみのかに。本を読むおばあさん。ライオン。
女の人の横顔。ワニ・・・。みんなは何に見えるかな?
十五夜の夜はお家の人や先生と一緒に、お月見を楽しんでみてね。
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