【絵本】みずやりとうばん【野菜を育てる導入にピッタリ！】

みずやりとうばん　くすのきしげのり作　あおきひろえ絵

【どんなおはなし？】

夏の金曜日、畑の水やり当番を忘れて家に帰ってしまった女の子が、学校に戻るかどうか悩むおはなし。

【おすすめポイント】※ネタバレあり

園で野菜や花を育てる際にぜひ読んでほしい絵本です！

金曜日は、学校で育てている野菜畑の水やり当番の日。ですが主人公のなつみは、うっかり水やりを忘れて帰ってきてしまいます。
（一日くらい水をやらなくてもいいかな）
（誰かが水をあげてくれているかも）
（みんな、サラダパーティーを開くのを楽しみにしているのに）
（そうだ、雨が降ってくるかも）
なつみの心には、さまざまな思いが浮かんできます。
モヤモヤと思い悩むなつみにおじいちゃんが声をかけます。
「だいじょうぶじゃ。なつみ、しんぱいするな。キュウリやトマトが、じぶんたちでみずのみばまでいって、おいしそうにみずをのんでいたんじゃよ」

そんなおじいちゃんの言葉を聞いて、なつみの心は固まります。わたしが水をあげないと、野菜たちが枯れてしまう・・・！

おじいちゃんと一緒に夕方の学校へ戻り、野菜たちにたっぷりと水をあげるなつみ。子どもらしい葛藤を経て、「責任をもつ」ことの大切さに気付く様子が描かれています。

当番活動や係の仕事って、意欲的に取り組む子もいれば、面倒臭く感じてしまう子どもの気持ちもわかりますよね。そういった子どもの気持ちに共感しながら「もしも当番活動をしなかったら」という想像を膨らませることで、心の中に責任感が芽生えるきっかけを作ってくれる、そんな素敵な絵本です。

【読む時のポイント】

この絵本のポイントは、揺れ動くなつみの心！水やりを（しなくてもいいかな）と考えるときは楽観的なカンジに、（このままじゃいけないよな）と考えている時は不安感を煽るようなカンジで読んであげると、子どもたちも引き込まれて集中して物語を楽しんでくれますよ！