【絵本】どろきょうりゅう【本当に恐竜が生まれるかも！】

【どんなおはなし？】

男の子が作った泥団子の中から泥の恐竜が生まれて、一緒に遊ぶおはなし。

【おすすめポイント】※ネタバレあり

恐竜が大好きなてる君が泥団子を作ると、中から小さな恐竜が出てきます。友だちに聞かれててる君がとっさにつけた名前は「どろきょうりゅう」。どんどん大きくなるどろきょうりゅうとの楽しい毎日や、切なくも希望が残るラストの描写が素敵な絵本です。

この本のおすすめポイントは、子どもが思わず感情移入してしまうような細かい描写のすばらしさ！

・泥団子が完成した途端、お片付け＆お部屋に入る時間になってしまう。
・泥団子が雨に濡れないように滑り台の下に置いておこうとする。
・「隣のクラスの男の子」が恐竜に気付いて大騒ぎする。
・どうせ誰も信じてくれないから「ぼくが作った泥団子から生まれた」とは言わない。

などなど本当に些細な描写なのですが、子どもにとってのあるあるや、思わず共感してしまうてる君の思考や行動がたくさんちりばめられていて、夢中になって見てくれます。

夢のような出来事なのですがとても現実的な描写が添えてあるので、「もしかしたら本当に明日起こるかもしれない・・・！」　　そう思わせてくれるお話になっていますよ。

【読む時のポイント】

感情移入が肝心な絵本だと思うので、楽しい時は楽しそうに、悲しい時は悲しそうに、心の中の思考は静かな口調で、てる君の気持ちに沿って自然に読みましょう。

特に終盤の悲しい場面ではしっかり悲しい気持ちになることで、ラストのさわやかな希望が引き立ちますよ。

【参考動画】