【絵本】スナックだいさくせん!【このままだと食べられちゃう！！】

【どんなおはなし？】

スナック菓子たちが、人間の子どもに食べられないように作戦を考えるお話。

【おすすめポイント】※ネタバレあり

ウエハース、プレッツェル、チーズスナックの３人は大の仲良し。
ある日、箱や袋から抜け出して、危ないといわれている外の世界へ行ってみることにしました。

外の世界（キッチン）は楽しいものがいっぱいで、夢中で遊ぶ３人。
その時、一枚のメモを見つけます。

「おかえり　ぼうや
がっこうは　たのしかった？
ちょっと　でかけてきます。
スナックを　おいておくから、
たべて　まっててね。　ママより」

「わっ！スナックって、あたしたちのことだよ！」

このままだと食べられてしまうことに気が付いた３人は、頭を振り絞って、危機を脱する作戦を考えます。
３秒ルールを逆手にとって、床に４秒転がってみるのは？
どこかに隠れてみるのは？

何とか食べられまいと、アイデアを出し合うスナックたちがとってもカワイイ！

最後に３人はとても良いアイデアを思いつき、見事、ぼうやに食べられる危機を回避します。
こっそり見た「ぼうや」の姿も、想像していたよりも怖くありませんでした。

みんな無事で本当によかったね！
みんな無事・・・だよね・・・？

【読む時のポイント】

かわいらしいスナックたちの姿に反して、他の絵本とは一味違う不穏な終わり方をするこの絵本！（笑）
台所で遊ぶ様子や、スナックたちが想像するモンスターのような「ぼうや」など、子どもたちを惹きつける描写がいっぱいで、夢中で見てくれます。

ラストシーンは、大人なら「あっ・・・」と察する描かれ方をしていますが、同じようにその意味をくみ取れるのは５歳児くらいからですかね。

３～４歳児はきょとんとしていたり、「こうなったんじゃない？」「ちがうよ、こうなったんだよ」と意見が分かれたりします（笑）
もちろん、何が起きたのか明確な描かれ方はしていないので、どんな解釈も「そうかもしれないね。」と受け止めてあげましょう。

読み終えた時の子どもたちの反応が楽しい絵本ですよ！（笑）