【絵本】あしにょきにょき【足がどんどん伸びていく！】

あしにょきにょき　深見春夫

【どんなおはなし？】

不思議なそら豆を食べたおじさんの足がどんどん伸びていって、町中が大騒ぎになるおはなし。

【おすすめポイント】※少しネタバレあり

美味しいものが大好きなポコおじさんの家にある日、不思議な男の人が訪ねてきます。男性が持ってきたのは、見たこともないぐらい大きなそら豆。食べてみると美味しくて、ポコおじさんはあっという間にペロリと平らげてしまいます。するとどうでしょう・・・。ポコおじさんの左足だけが、どんどん長く大きくなっていくではありませんか！

にょきにょき伸びていく左足は止まらず、隣の家を壊したり、街では車をひっくり返したり・・・。困った街の人々はなんとか足を止めようとしますがどうにもなりません。そこへ現れた一人の少女の、ある思わぬ行動が、事態を無事収束に向かわせるのです・・・！

この絵本のおすすめポイントは、意外と食育に良いという点！（笑）グリーンピースやさやえんどう、大豆など、豆類が苦手な子どもは意外と多いですよね。この絵本を読んだ後は、「これを食べたら足じゃなくて手が伸びるかな・・・？」「首が伸びたらどうしよう！」「たくさん食べたら身長が伸びるかもね！」なんて会話をしているうちに、みんな喜んで食べてくれますよ。

もちろん、物語の面白さも折り紙付き！子どもたちは、どんどん伸びていく足や大騒ぎになる街の様子を、かたずを飲んで見守ります。冒頭で登場する全身緑のセールスマン風の男がなんとも不気味で、しかも最後までその正体が明かされないところも、ストーリーに引き込む一因になっていますよ！

【読む時のポイント】

「もしもこんな風に足が伸びちゃったらどうする・・・？」と、子どもたちの想像を掻き立てるような言葉がけをしてみましょう。それだけで子どもたちはのめり込んで物語を楽しんでくれますよ！

ちなみにこの絵本の人気を受けて製作された、続編の「あしにょきにょきにょき」もオススメです！前作を読んだ人にはたまらない、前作を超える大スペクタクルが展開されます！（笑）まるで怪獣映画！（笑）読むのは、１作目を読んでからにしましょう。（笑）